iPhone Pro × RTKレシーバー(mapry R2)による簡易境界探索・現況把握の運用について

iPhone Pro と RTKレシーバーによるお手軽かつ高精度な現地調査

こんにちは。くろお測量登記・不動産鑑定事務所の黒尾です。

当事務所(宇都宮市・小山市)では、iPhone Pro に 3周波対応の高精度GNSSレシーバー「mapry R2」 を装着し、リアルタイムRTK補正(イチミル)を受信することで、現場での簡易的な境界探索や現況把握を行える体制を整えています。

従来の GNSS 受信機と比較して、軽量・迅速での運用が可能であり、現地調査の効率化に大きく寄与しています。

mapry R2 の特徴

  • 3周波 GNSS 対応で高精度な測位が可能
  • iPhone Pro と Bluetooth 接続するだけで運用開始(起動用のバッテリー要)
  • イチミル(RTK補正)に接続し、リアルタイムでセンチメートル級の座標取得
  • 軽量で持ち運びが容易
  • 測量機器としては導入コストが低く、現場投入しやすい

特に、当事務所では 、GNSS測量を行う場合は、原則としてDrogger(ビズステーション株式会社様:RTK GNSS RWS)を使用し基準点の座標取得を行っておりますが、「簡易」の境界標の探索、座標取得、計測が必要となる場合(例:境界付近に草等がぎっしり繁茂していて立ち入れない場合で、概ねの境界を把握しながら効率的に伐採・除草をしたい。1次調査で対象不動産外周部の座標を取得し概ねの地積を測りたい。etc・・・)など、トータルステーションやDroggerを持ち込むほどではないが、概ねの境界付近を知りたい、それなりの精度を確保したい。という場面で非常に有効に活用しています。

※精度については、開けた場所であれば、実務上は 概ね数センチ程度の精度で座標取得が可能で、 境界探索や現況把握には十分な精度を確保できております。個人的な意見になりますが、iPhone Pro× RTKレシーバー(mapry R2)×イチミル(RTK補正)と、Drogger(RTK GNSS RWS)の2時間据え置きのスタティック測量を比較した場合、数ミリ~約5cm程度、前者に誤差が発生しているような気がします。

iPhone LiDAR による近距離点群取得(5m以内)

iPhone Pro に搭載されている LiDARセンサー を使用するので、 5m 程度の範囲であれば点群データの取得も可能です。

  • 境界標周辺の状況記録
  • ブロック塀・構造物の形状把握
  • 現況の簡易3Dモデル化
  • 越境の可能性がある箇所の確認

ドローンやレーザー(L2)ほどの広範囲・高密度点群は取得できませんが、 近距離の状況把握には十分な精度を持っています。

mapry測量アプリによる“現地写真の自動整理”について

mapry測量アプリを利用することで、 現地で撮影した写真の 整理・管理の手間を大幅に削減しています。

mapry測量アプリで撮影した写真は、

  • スマホ本体には保存されずクラウドに自動保存
  • 撮影日時・撮影位置が GIS 上に紐づいて記録
  • 現場ごとに自動で整理されるため、後から探す必要がない

という特徴があり、私のように 写真整理が苦手な人間にとっては最高の仕組みです。

現地調査後に「この写真どこの場所だっけ?」と悩むことがなく、 境界標・構造物・越境箇所などの位置情報がそのまま地図上に残るため、 後処理や報告書作成の効率が大きく向上します。

SFM解析

mapry測量アプリでは、座標取得や現地写真の記録に加えて、 SFM(Structure from Motion)解析に利用できる写真も同時に取得できます。

これにより、ドローンでは撮影が難しい

  • 建物の壁面
  • 地上レベルの構造物
  • 境界標周辺の詳細
  • 樹木の根元付近
  • 狭小地・上空が開けていない場所

といった 地上からの視点でしか撮れない写真をフォトグラメトリに活用できます。

ドローン測量のオルソ画像や点群と組み合わせることで、 地上+空中のハイブリッドな写真測量が可能となり、 現況把握の精度と資料の説得力が大幅に向上します。

■ご相談・ご依頼

当事務所では、ドローンの飛行のみのご依頼、3Dデータ(点群・オルソ)の作成・編集のみのご依頼、トレンドポイント、トレンドワン(2D図面)の編集のみのご依頼にも柔軟に対応しております。

測量事業者様・建設会社様・不動産関連事業者様など、協業いただける事業者の皆さまからのご相談も歓迎しております。お気軽にお問い合わせください。

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