こんにちは。栃木県宇都宮市・小山市で測量登記業務および不動産鑑定業務を行っております、くろお測量登記・不動産鑑定事務所の黒尾です。
2026年9月、栃木市内において 開発許可申請に必要となる現況測量 を実施しました。 現地は丘陵地で起伏が大きく、崖地形を含む広い範囲が対象となりました。また、野生動物の出没が多い地域であるため、安全性と作業効率の両面から、 Matrice 350 RTK にレーザー測量モジュール Zenmuse L2 を搭載し、植生下の地盤取得を中心とした測量を行いました。
■ 測量の目的
- 開発許可申請に必要な 現況地形の把握
- 丘陵地・崖地形の 正確な標高データの取得
- 造成計画の初期検討に必要な 地盤高・斜面形状の把握
- 周辺道路・既存インフラとの 高さ関係等の確認
■ 現場状況(丘陵地・崖・野生動物)
- 起伏が大きく、斜面角度が急な区画が多数
- 崖地形が点在し、地上からの測量が困難
- 立木・雑草が繁茂し、地盤面が目視できない
- 野生動物(イノシシ・シカ等)の痕跡が多く、安全確保が課題
このような条件から、 地上測量のみでは危険・非効率であり、レーザー測量の選択が最適 と判断しました。
■ レーザー測量の実施条件
- 飛行高度:約50m / 100m
- ドローン移動速度:約3m/s / 7m/s
- 地形フォロー飛行
結果として、 低高度・低速度での飛行ほど、植生下の地盤点群が多く取得できる という傾向が今回の丘陵地でも確認できました。
特に崖地形では、レーザーの penetration(貫通性)が有効で、 写真測量では取得できない斜面形状を正確に抽出できました。

■ 取得したデータの活用例
- DEM(数値標高モデル)・等高線の作成
- 崖地形の斜面角度の把握
- 造成計画の初期検討(盛土・切土量の概算)
- 開発許可申請に必要な地形資料の整備
丘陵地のような複雑地形では、レーザー測量による地盤取得が非常に有効で、 地上測量の補完としても高い価値があります。
■ 野生動物対策について(今後の検討)
今回の現場では、野生動物の痕跡が多く、 安全確保のために事前巡回や複数名での対応が必要でした。
近年、 ドローンにスピーカーを搭載し、音声で野生動物を遠ざける運用 が一部で始まっていると聞き、当事務所でも導入を検討しています。
■ まとめ
今回の栃木市の事例では、 丘陵地・崖・植生繁茂・野生動物という複合的な難条件の中で、 レーザー測量により安全かつ効率的に地盤データを取得することができました。
開発許可申請や造成計画の初期検討において、 Matrice 350 RTK+Zenmuse L2 は非常に有効な選択肢となります。
■ご相談・ご依頼
当事務所では、ドローンの飛行のみのご依頼、3Dデータ(点群・オルソ)の作成・編集のみのご依頼、トレンドポイント、トレンドワン(2D図面)の編集のみのご依頼にも柔軟に対応しております。
測量事業者様・建設会社様・不動産関連事業者様など、協業いただける事業者の皆さまからのご相談も歓迎しております。お気軽にお問い合わせください。